(1)調査するテーマ等が決まったら …プレ調査

・直接的に関わり合う論文・資料を探す前に、調査課題をめぐる大きな見取り図を描いておきましょう。たとえば、以下のようなデータベース・資料類を用いて、自分が調べるべき対象について把握してください。


国立国会図書館リサーチナビで調べてみる

・キーワードを入力して検索すると、関連する資料の調べ方のページや、関連する本のページ等を勝手にいろいろ検索してくれる。さらに検索したキーワードに関連するイメージマップが自動的に作成される。

・たとえば「広告」と入力すると下のようなイメージマップが作成される。これを見ると、「広告」というテーマには、「マーケティング」「マスメディア」「情報科学」等のテーマが隣接しており、さらに「生活」や「労働」、「コミュニケ―ション」等の諸分野と関連することがわかる。「広告」について調べるときには、「広告」を論じた資料のみではなく、こうした関連領域にも目配りをし、その全体像のなかで考えていくことが求められるのだ。

②百科事典や専門辞典類で調べてみる

・百科事典には、世界中のさまざまな「知識」について、その概略・論点・歴史などが整理されて記述されている。

・最初に百科事典を引くことで、そのテーマに関する概略的な知識を得ることができ、まず何を調べればよいのか、どういった論点があったのかなどを把握することができる。

・商学部では図書館の一階に著名な百科事典『世界大百科事典』(平凡社)がある。またオンラインデータベースJapanKnowledge(学内端末限定)でも参照することができる。

・百科事典以外にも、各分野ごとに、いろいろな事典類が出版されている。こうした資料には、研究史や概説が簡潔にまとめられており、最初に見るのに最適である。

③図書館の書棚を眺めてみる

・①や②で手に入れた見取り図を手がかりに、関連する書棚に足を踏み入れ、眺めてみる

・図書館の本は、「日本十進法分類」に基づいて整理されているので、関連する書棚を眺めていけば、入門書・概説書・専門書等を直接発見することができる。何と言っても図書館は、最初から関連する図書を集めておいてくれているのだから、これを利用しない手はない。

・この昔ながらの方法が全く侮れないのは、キーワードではひっかからない本(全然関係ないタイトルがついているけれど、中身は関係する本など)を発見することができるからだ。これは書店についても言えることだし、そもそも本に限らず、アレだって何だって、2次元にはないものがあるのがリアルなのだ。

・「広告」についてのリサーチマップを見ると、「広告」には「文化」「娯楽」「人間」「哲学」といった、100、700、900番台に分類される領域も関連していることがわかる。だが商学部図書館のフロアは特殊で、よく使われる2Fにあるのは300番台や500番台ばかり、それ以外の本は新しいものも地下1Fに置かれている(ふつうは古い本が地下に置いてある)。地下はたしかにちょっと暗い。決して気乗りはしないかもしれない。だが、そこには未知の本との出会いが待っているのだ。


日本十進法分類

*             

000番台(総記=辞書等)

100番台(哲学) 

200番台(歴史) 

300番台(社会科学) 

400番台(自然科学)

500番台(技術)      

600番台(産業) 

700番台(芸術) 

800番台(言語)   

900番台(文学)