(4)欲しい資料や情報が見つからなかったら …特定の資料・データベース等 

・通常の論文や図書以外の資料については、それぞれ個別の探し方があります。ここでは、そのうちのいくつかを例にとりながら、応用的な方法について説明を試みてみます。ここに書かれていることをなぞるだけではなく、ここに書かれていることを参考にして、いろいろ試行錯誤してみましょう。


⑨発想を変えてみる

・検索キーワードを抜本的に考え直す、作業を1からやり直してみるなど、発想を変えてみることが必要。キーワードの組み合わせが悪いのかも。

・自分で発想の転換ができないときには機械に頼ってもよい。たとえば、連想検索機能を持つWebcat Plusや、想-IMAGINE BOOK SEARCHといったサービスを使ってみよう。キーワードと関連する資料を自動的に提示してくれたり、多様なページを横断的に検索できたりするので、自分では思いつかなかった資料やキーワードなどを発見することができる。

・Googleで検索して済ませるな!と指導することも多いけれど、一回りまわって、Googleで検索してみると意外と発見もある。ただし、キーワードには工夫が必要。それから同じGoogle検索でも、Google BooksGoogle scholarなど複数のサービスがあって、使い分けが必要。なお前者は図書情報・本文データに特化した検索(グーグルは世界中の本をデジタル化して持っている)、後者は学術情報に特化した検索サービス。

⑩困ったらプロに頼る

 ・資料探しのプロ、つまり図書館の司書さんに、まずは相談してみよう。もちろん、先生たちに聞けば教えてくれるが(むしろ喜びます)、先生たちは素直ではないので、聞くにしても全部を聞くのではなく、「これを調べたけどダメだった」「こういうものを探したい」「こういうものがあるはずだ」といったお土産(苦心のあと)を持っていくことをすすめる(いっそう喜びます)。

・いや、いきなり聞くのはプライドが…とか、それじゃあ探し方の勉強にならんわいというみなさんは、自分で探し方自体を探してみるとよい。たとえばレファレンス協同データベースは、司書さんが自分たちのために作成しているレファレンス(資料探索サービス)の事例をまとめたデータベース。探しにくい資料の所在情報などがあらかじめまとまっている。

・このページだけではなく、ネット上には他の「探し方」サイトが多数存在する。それらは玉石混淆だけれども、なかには有用な、知らなかった「調べ方」も載っているはず。たとえば一橋大学附属図書館のこのページとか。

⑪特定分野のデータベース・美術館等の資料を探す

・特定分野のデータベースについては、「検索リンク」ページに一覧化しておいた。扱うテーマによっては、こうした特定のデータベース等を参照する必要がある。以下に、いくつか紹介してみる。

(ⅰ)レコード等の「音源」 …東京文化会館音楽資料室が音楽関係資料を収蔵している。古い音源については国会図書館が「歴史的音源(れきおん)」というプロジェクトを展開していて、国会図書館や一部の公立図書館で聴くことが可能になっている。

(ⅱ)映画・テレビ …映画のメタ情報については日本映画データベースを見る。テレビについてはNHK関連で愛宕山の放送博物館(改装中)と、埼玉県川口市のSKIPシティへ。

(ⅲ)マンガ・ゲーム・ビデオアート・アニメーションの情報 …資料がほとんど整備されていなかったが、最近になってメディア芸術データベースが開発中。各作品の情報を検索できる。全国にはマンガミュージアムも続々作られている。

(ⅳ)その他 …美術館や資料館等の資料室なども特定分野の資料をもっている(→美術図書館横断検索など)。

・通常の図書館資料以外に、デジタル化された資料群も存在する。国会図書館の近代デジタルライブラリーが有名だが、これは国会図書館サーチでいっしょに検索できる。ただし、館内限定資料も多い。各大学の貴重書類などもデジタル化されている。

・統計類はまずは政府の統計総合窓口(e-stat)へ。各省庁の統計資料がまとめて検索できる。民間機関の統計類は使えるかどうか怪しいものも。母数など、前提データが開示されており、再検証可能なものを信用するようにする。


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